「大ちゃん、恥ずかしいの?」


ニヤッと笑う陽菜。


やっぱりコイツ、俺のことからかってるな…。



『黙れって、陽菜。



さあもう遅くなるし帰るぞー。』


陽菜はなぜか不服そうな顔になったが俺のあとを黙って付いてきた。



『陽菜?


なんで俺のあとに付いてくるんだ??』


車の前に到着した。


でも、なぜか陽菜が後ろにいる。



「もう遅いから帰るって言ったの大ちゃんじゃん。



お願いだよー。


家まで乗せてって??」


すがるような瞳で俺を見つめる陽菜。



俺、こういうヤツ見るとほっとけないんだよな…。



『ったく仕方ねぇなぁ…。


ほら、乗れよ。』


俺はドアを開けて陽菜を乗せた。


何やってるんだ…俺。



「私さ、小学校の友だちと遊ぶとね?

絶対に言われることがあるんだ。


なんだと思う??」


車が動くと同時に喋り始めた陽菜。