「今から、前田陽菜は生徒ではなくなります。


そして大ちゃんの相談役になります。」


陽菜はそう言ってニコッと微笑んだ。



あれ………?


また俺の考えてること分かっちゃった??



そう思いながらも



『初めて夏希見たときにもう俺は落ちてた。



何に惹かれたとか、


どこが好きだとか、


そんなの分かんないけど俺夏希が好きなんだよ。



でも、夏希の好きな人は桐島先生で…。



絶対俺には勝てない相手だろ?


それは分かってるんだよ。



でも、諦められないと思うんだ…。



どうすればいいと思う??』


と、言った。



陽菜は生徒じゃないんだ、って自分を納得させてから。



ただ言ったあとに後悔した。



こんなの俺のキャラじゃない。



俺はいつでも頼られるヤツだったんだ。


決して頼るヤツじゃなかったんだ。




何やってんだ…?




………俺