『俺は海道の謹慎が解ける前に辞める。

この学校を…辞めるよ。



教頭にも薄々俺の悪事がバレてるっぽいしな。


それに海道に言われた言葉が突き刺さったままなんだよ


”あんたは人間として失格だよ”ってな?

言われたんだよ。


そのとき、あぁ俺は人間失格なのかな?って思ってさ…。



教師失格を通り越して”人間失格”

思ってもみないくらいにキツイ言葉だった。



だから俺はこの学校を辞める。


お前もそうしてほしいんだろ??』


中澤先生……


学校、まじで辞めるのか??



『お前にどうしてほしいとか、
何も求めるつもりはねぇよ。

俺はただ、真実が知りたかっただけ。』


仁の声が聞こえる。


でもこれってかなり大人な言葉だよな??

普通だったら


『夏希に謝れ!!』

とか、大げさなヤツだったら

『慰謝料払え!!』


とか、なっていたかもしれないのに、仁はただ真実を知りたかっただけ。

なんて格好いいことを抜かしてやがるんだ。