『おい、お前が中澤だろ??』


仁はいつもよりも低い声を出している。


そして手元には偽のナイフ。

フニャフニャの宴会用のナイフを手に入れたらしい。


『お、お前…誰だよ??』


首筋に当たられたナイフに気がつき中澤先生は焦っている



『お前のせいでイヤな思いをさせられた生徒の親戚。』


普段の仁からは想像もできないような声色



『お前、今まで教師っていう立場利用してヤバイことしてきただろ?』


仁の口調も声も相当怒っているように読み取れる。



『なんだよ…ヤバイことって??』



『たとえばわいせつ行為とか?
カンニングしてにないのに罪きせるとか?

実はゲイとか??』


最後の言葉に仁の笑いが含まれている


ってかゲイってなんだよ?!


それにわいせつ行為ってどういうことだよ?!



『そ、そんなバカなこと…』


中澤先生の動揺した声。


これはもう認めたと同じじゃないか。