レストランを出て、律果の手を握って公園へと向かう。

まぁ、当たり前だけど、公園には誰もいないくて。


「わーい♪ 独り占めできる〜っ!」

「小学生か、お前は……」

「優っ! ブランコ背中押して!」

「はいはいっ」


俺の言葉なんか全然耳に入ってなくて。

楽しそうにブランコに乗っている律果。


「ねぇ、優ー」

「んー?」

「今日の夜は寝かせないから」

「……」

「優、聞こえてる〜?」

いやいやいや。

なにそれ。

どういう風に受け取ればいいんですか。


っつか、その言葉を彼女に言われる彼氏の身にもなってくれ……。