「私は、この試衛館に住む亡「もしや、超能力が使えるのか?」
「「「は?」」」
私たちは、斉藤の言葉に驚いた
超能力って、そんな…
私は、斉藤はこの試衛館にきた強者どもの中でも、唯一まともな人なのではないかと、期待で胸を膨らませていた
まあ、まともではないわけではないのだが、強いて言うのなら、少し抜けている
というか、天然過ぎてビビるというのか
これで、私のなかで、やはり試衛館にくるものは、変わり者ばかりだと言うことが、予想から、確信へとかわっていった
豊玉さん
剣の化け物
茶飲み仲間
向日葵少年
最強の槍使い
伝説の筋肉バカ
それぞれ名前を出さなくても、誰だか安易に想像がつくだろう
そうだな、斉藤は、強いて言うなら"左利きの達人"かな
そんな事を考えていると、そとが騒がしくなってきた
どうやら、皆が帰ってきたようだ
「ねぇ、平助。土方さん、確かに言ったよね?」
総司が平助を見て、ニヤリと笑う
「ああ、言ったなっ」
平助もニヤリと笑う
そう言えば、紅葉狩りにいくまえの事をおもいだす
『そおだなぁ…デコに肉って書いて、京の町を逆立ちで一周してやるよ』
確かに、土方はそう言った
これは、面白いことになりそうだ