そのときだ
「うお前るぁ〜ぬぁ〜にやってんどぁ〜」
べろんべろんに酔った新八が千鳥足で道場に入ってきた
これは、明日悲惨なことになるな
そんな、酔っぱらい新八はフラりフラりとこちらに近づいたと思ったら、ガシッと平助の肩を組んだ
「んだよ新ぱっつぁん!酒くせぇっ」
平助はそう言うと、思いっきり顔をしかめた
と、また足音が聞こえたと思って道場の入り口を見ると、ほんのり顔を赤くした佐之助が入ってきた
今度はそこまでべろんべろんではないようだ
「おい、新八ぃ〜平助が臭がってんだろぉが、どいてやれ」
佐之助の言葉に、「佐之さんのゆーとおりだっ」と、平助は頬をぷーっと膨らませた
そして、佐之助がこちらにきて斉藤を見つめた
「ん?見ねぇかおだなぁ」
「斉藤一だ。今日からここで剣の修行をさせてもらう…予定だ」
斉藤は、無表情で淡々と言う
「おお!弟子入り希望か!」
そう言うと、佐之助は「がははは」と笑って、斉藤の肩をバシバシ叩いた
そんな、佐之助をさしてきにするでもなく、斉藤は無表情でたずねる
「ここの道場主は、どこにいるのだ」
すると、佐之助はバシバシと叩くてを止めて、虚な目を空中に向けた
「ああ…確か、酔っぱらっちまって、さっき部屋に帰っていったよぉな…」
と言いかけたとき、いきなり佐之助が「ぷっ」と笑った