「到着ー!!」



優田が連れてきてくれた公園は、緑の芝生がずっと広がっていて、小さい子達がトンボを捕まえようと網を振り回している、そんなほのぼのとした雰囲気の公園だった。


「ここ、亜悠花気に入ると思って。どお?」




「・・・気に入った。」



優田は満面の笑みを浮かべた。



それから私達はまるで子供のように、公園を思う存分楽しんだ。

芝生の上をゴロゴロ転がったり、どこまでも広がる青い空の写真を撮りあいっこして2人展覧会ごっこをしたり、子供たちと一緒に網を借りてトンボを捕まえたり・・・。



優田といると時間がどんどん過ぎて行く。

時間がどんなにあっても足りない。


数ヶ月前の心を閉ざしていた自分が嘘のようだ。