アカリが通うことになった学校は県内でも中間レベルのふつうの学校。

成績に自信がなかったアカリは、確実に入れる、この青海高校を受験した。

もちろん、結果は合格。

同じ中学の友達も一緒に受かったので、さほどクラスに行くのは不安ではなかった。

人数がほかの学校に比べ、極端に少ないため、2クラスしかない。それゆえに、同級生どうしのつながりも強いのだ。

もうすでにグループが固まっているので、会話に入ることはまず無いと覚悟していた。


「でも友達は作りたいよねぇ」

アカリはハツキに話しかけた。

「でも入れる状況じゃないじゃん？」

近くにいたリナが答えた。