隼人と離れている時間はすごく長かった。


どれだけ毎日隼人のことを思ったか…。


とにかく隼人が恋しかった。




―3年後―


私は走っていた。


自分でもすごいと思うくらい走っていた…。


隼人が帰ってくる。


それだけしか頭になかった…。


やっと会える…やっと会えるんだ…。


駅について隼人を探す…目印は黒いコートだって言ってたけどみんな黒いコートだよ…。


もっと分かりやすい色にしてくれればいいのに…。


きょろきょろとあたりを見回した時懐かしい髪形が見えた。


スローモーションになったかのように周りの動きが遅く感じる…。


私の大好きな人がゆっくりと振り返る…。


「隼人ぉ~!!」


と言って駆け寄ったのは…私じゃなかった…。