「ねぇどうして喧嘩なんかしたの?」


私が尋ねても2人は何も答えない。


「ねぇ…」


「真奈は俺と隼人どっちが好き?」


不意に健二が私にそう言ってきた。


「え…?」


私は急な事で訳が分からなかった…。


「ど…どういう意味?」


「そのまんまだよ…」


健二の目…いつもより怖い。


いつも私に笑いかけてくれる優しい目が大好き…。


なのに今私を見ている目は


健二の目じゃないみたいに凄みがあって怖い…。


こんな健二…初めて見た。


「どうなんだよ…」

私は健二をただただ震えて見ているしかなかった…。