隼人の事をもっと知りたい。


何も知らないんだったら隼人の考えていることなんて分かるわけがない。


その日から少しだけ隼人を観察するようになった。


休み時間…隼人は友達と話している…。


目の近くにある髪の毛を触る癖は変わってない…。


「…奈……真奈っ!!」


「えっ何?」


気がついたら見とれていたらしく


健二がいることに気がつかなかった。


「さっきからずっと呼んでたんだけど…それよりさぁ今度の土曜どっか行かね?」


初デートから私たちはちょくちょく遊びに行くようになっていた…。


「OK♪今度はどこ行くぅ?」


「公園とかどぉ??」


健二の提案で公園と買い物に行くことになった。


健二と話している間に隼人が視界に入った…。


隼人はこっちをじっと見ていた…。


その目はいつもの隼人らしくない


私の知らない怖い目だった…。