隼人は私に気づき手をあげた。


「真奈~遅せぇぞ」


彼は私の気持ちをほぐすような笑顔でこちらに近づいてきた…。


「ごめんねぇ~でも隼人が速すぎるんだよぉ」


無理して笑顔を作る…。


隼人…私…苦しいよ…。


隼人の事考えると胸がぎゅってなるの…。


寂しい…。隼人は私の事どう思ってるの…?


「今日は…大事な話があるんだ…」


静かな声でしゃべる隼人…。


きっと聞きたくないことを言うんだ…。


「何?」


内側はそんなに冷静じゃないのに、声だけは冷静に答える…。


ホントは聞きたくない…。隼人の言おうとしてること…。


一回答えてしまったらもう戻れない…。