あたしはあの四人がニヤニヤしていることを知らずに走った。







だから山谷君があたしを見つめていることも知らない。








「はぁはぁ…。」






屋上に着くと誰も居なかった。




「今日からここが居場所になりそうだな…。」







その日から休み時間、お弁当はずっと屋上で過ごした。



ミオちゃんからメールがきても返信しなかった。




HRが終わると声をかけられる前に帰った。