さっきから心臓の
ドキドキが止まらない…。

私はどうしていいか分からなくてあたふたしていた頃―


――ピロロロ~♪


私の携帯が鳴り出した。


『高峰くんと学校に来な!
目の前だけど♪
体育館に集まるみたいだから 待ってるね』


なんでそうなるの~!?
余計に心臓がドキドキしてきた。
私が高峰くんに片想いをしてるってことは、
舞子も久野くんも知ってる。

いつも協力してくるんだ。



「全く…あの2人は…
内江、体育館行くか」

「…う、うん…」

「ん?内江、体調でも悪いのか?」

「そ、そんなことないよ!
今から始まる高校生活が
不安で…」

「そっか…
不安になる気持ち分かるな~ なんせ、全寮制だしな
不安になる事なくね?
飯田がいるし、久野もいるし 俺もいるしな」