ガタッ

音がした方に目をやると

クローゼットが開いて

中から女の子が出てきた


「こ…、これはその…えっと…」


彼女は必死に説明しようと

口を開くけど

うまく喋れないらしい

見かねた私は胸に手を当てて


「私は紫藤ひかりです。あなたは?」


微笑んで尋ねた


ポッと赤くなった彼女は

うつむきながら答えた


「サ、サリーです…」