「…魔界とかあるのか…?」


すると眉をピクリと動かした

……あるのか


「どうやって行くんだ」


麗と目を合わせて聞くが

目に迷いがある


「…王子にはここに居てもらう」


「は!?」


「何でだよ!!」


ダンッと机を叩く

まだ俺と視線を合わせないまま

小さな声で言った


「王子は覚醒しただけ、まだ…力は使えないんだよ」


「…どういうことだ」