私の名前は藤堂麗華。



由緒正しきお嬢様、藤堂家の次女。



母、藤堂華子が刺される数ヶ月前。



「お母様、おはようございます。」



「おはよう。麗華、今日の夜お食事に行くから準備をしておきなさい。」



「まぁ、お食事に連れて行って下さるんですか?わかりました。」



「私の、再婚相手とお食事をしましょう。」



「…緊張しますね。」



「くれぐれも、失礼なことはしないでちょうだいね。」



「わかっていますわ。」



「あっ美華と彩華と百合華は来ないわ。」



「そうなんですか?どうして…」



「総一郎さんに私の娘の写真を見せたら『この子に会ってみたい』と麗華を指したのよ。」



何故か私は嫌な予感がした。