「あ、またない。」 朝、あたしの靴箱の中にあるはずの上履きがない。 「え、またないん!? 誰ゃねん!! んなしょーもない事するやつ。」 この頃あたしの靴箱には靴が入っていない。 悠李の事が好きな誰かの嫌がらせだと思う。 「絵里、いいから」 「よくないやん!!! ええ加減悠李に言いや!」 そう悠李にはまだ話してない。 言うたら心配すると思うから。 心配させたくない。