”ナメんなよ”って笑う悠太さんが
隣に居た美夏さんの頭を何度か
叩いて、





「 隠し事はなし、だろ?美夏 」


「 ・・・・ 」


「 ・・・・美夏? 」


「 ・・・はい 」





口角を上げた悠太さんが
一瞬先輩に見えた。
あの美夏さんが、攻められてる・・。





「 んー、で? 」





二人のやり取りを見ていれば
その先は聞かなくても
分かるのに、先輩は小さく
欠伸を零し、あえてその先を聞いた。





「 ・・・戻った、わよ・・ 」


「 ふーん・・・ 」





少し顔を赤らめた美夏さんが
視線を逸らし、そう言うと
先輩はニコッ、と笑って・・・