家なんだからもっとラフな
格好にすればいいのに、なんて
思いながら”これ”と先輩の
シャツを引っ張ると、
先輩がゆっくり口角を上げて、
「 脱がせて? 」
「 へ? 」
ソファに座っていた先輩が
後ろに両手をついて、
”して”と首を傾げてきた。
暑さのせいなのか熱っぽい
先輩の目に逆らえずに
先輩のシャツのボタンを
震える手でゆっくりと
外していく。
「 ・・・これくらい、自分でしてください 」
「 なに?意識してんの? 」
「 ・・・もう! 」
すぐに人をからかう先輩を
キッ、と睨み上げて
少しだけ乱暴にボタンを外し
シャツを脱がせにかかった。