リビングに行き、昼ごはんを共にする。

…あっ、夏希、また料理上手くなってる。

夏希が作ったオムライスを頬張りながら、3年間の出来事を話す。


「…で! 彼氏出来た?」


夏希は瞳を輝かせながら、興味津々に梓紗をみる。


「出来てへんよ。 中々、しっくりくる男がおらん」


梓紗は鼻で笑った。

…拓馬くんとの出来事は、すべて話してある。
あたしが彼を゛待ってる゛ということは、勿論のこと。

でも、彼女は敢えて「彼氏出来た?」なんて聞いてくる。
多分、あたしに気を使ってくれている。