昼からは夏希と会う約束をしていたので、最寄り駅に向かう。
電話とかはしたりしてるけど、会うのはほんまに久しぶり。
夏希は子育てで忙しいし、あたしも仕事を始めたから地元には帰れてなかった。


「「久しぶり~!!」」


夏希と顔を合わせた瞬間、2人は声を揃えて抱き合った。


「元気してた?」


相変わらずなテンションで、夏希が微笑む。


「めっちゃ元気! 夏希は?」


「元気元気! 最近な、近所のスーパーで働きだしてん」


「嘘っ! 太晴くんは?」


「今年から、小学生やで」


太晴くんは、恥ずかしそうに夏希に引っ付いている。

そんなに大きくなったんや…と、会ってなかった時間を改めて実感した。