「……あずちゃーん?」


名前を呼ばれる声で、目が覚めた。
窓からの日差しが眩しくて、思わず目を瞑る。

体勢を起こすと、2人は食事をしていた。


「あずちゃんも、朝飯食いよ。
 食わな、体力持たんでぇ」


力也にメニューを渡され、全体を見る。
結局、スープとサラダのセットを頼んだ。


「そういえば、ルイさんの家って…東京のどのへんなんすか?」


「これ……」


かばんから、住所が書かれた紙切れを取りだす。

そういえば、あたしも詳しく見てなかった。