カケルくんと会うのは久しぶり。
夏希とレイを含めた、4人で遊んだ日以来。

相変わらず、テンションが高い。


「カケル、久しぶりやん!
 お前、最近けえへんかったし」


「まぁ…これっすよ」


カケルは、ニヤニヤしながら小指を立てる。
ドッと笑いが溢れ、空気が和んだ。

…カケルは夏希の隣に腰をおろすと、テレビゲームを始める。


「あたしがテレビ見てるのに!」


夏希が邪魔をすると、彼も負けじと必死にゲームを続ける。


「ちょっ、ええて!
 …あーあ、負けたやんけ」


「ダサッ!!」


夏希はケラケラ笑いながら、彼の背中をたたく。
すると、カケルは夏希を押し倒し…こちょこちょをしだした。