進学か就職か。
それは、一年生のときから散々言われてる。

あたしは、…美容師志望。
進学を選んでいる。
昔からの…変わらぬ夢。


「そういえばなぁ、今日、瞬と友達なったで。
 同じクラスで、席も隣やねん」


瞬のことを思い出し、龍に話しかける。


「まじで? めっちゃおもろいやろ?」


うんうん、と頷くと龍も嬉しそうに微笑んだ。


「ただいまー!!」


扉が勢いよく開き、テンション高く、カケルが部屋に入ってきた。