頷くと、瞬は「ふーん」と言って前を向いた。

…知り合いなんかな?

あまり気にせず、そして始業式は終わった。

瞬と教室に戻る途中、夏希が後ろから追いかけてきた。


「聞いてよぉ、クラス最悪やねん」


クラスメートと気が合わないらしく、愚痴をこぼす彼女。
夏希を励ましながら、教室についた。


席につくと、隣が瞬だったことに安心する。
気が合いそうな人がおって、よかった。

HRが始まり、プリントがたくさん配られる。

順番にかばんに詰めていると、横では瞬がプリントを紙飛行機にして遊んでいた。