『…中島英介。西中出身。高校でバスケ部に入るつもり。』





淡々とそう言いながら、英介は、ちらりとオレを見た。




『へぇ〜中島もバスケすんだ!てか、オレと松田も中学でバスケしてたんだぜ?オレは、身長でかわれてたけど、松田はマジ実力ハンパねーから。去年なんかキャプテンだったし!高校からバスケ推薦たくさんもらってたんだぜ!?たしか……ぶっ。』





いろいろと余計なことまでしゃべりそうな三田村の口をオレは塞いだ。






…ほんと、おしゃべりだな!コイツは…。





『…へぇ〜松田って、結構すごいんだな。チビなのにな。』



軽い口調で藤条が言った。



グサッ。





しかし、オレの心を傷つけるのには十分な威力だ。






…魔王藤条…。コイツにだけは、絶対逆らわないようにしよう。





オレは、心の中で決心した。