「じゃあ、ルール決めるか。制限時間は、15分。どちらかが先に相手を抜き、ゴールにいれたほうの勝ちっていうので、どう?」





オレがボールを指の先で回しながら中島に声をかけた。




『あぁ、それでいいよ。』



中島は、オレのほうを見ようともせずにそう答えた。




その時、オレの頭の中におもしろい考えが浮かんだ。




このすかした中島に一泡ふかせられ、なおかつオレの当初の目的を達成するためのおもしろい考えが…。






「…なぁ、中島。オレと賭けしようぜ?」