オレのその言葉で練習していた男が振り返った。





「って、中島？？お前、バスケすんの？？」




そう、その練習していた男こそがオレが今まで必死に探し続けていた中島だった。




『………何…？』






中島は、オレなど興味がないとでもいうように、また、バスケの練習を始めた。





…うまいな、コイツ…。





後ろからその様子を眺めていたオレは、素直にそう思った。




「なぁ？オレと1 On 1しない？」




オレのその言葉に中島は、一瞬動きを止めたが、



『…やめとけ。お前じゃ、オレに勝てない。』





淡々とした口調でこう呟いた。