『…。うっさい、三田村少し黙れ…。』
藤条が横目で三田村を睨んだ。
『……すみません』
三田村は、またまた大人しく、黙り込む。
「…そうだなぁ、藤条は、どう思う??」
オレは、藤条に尋ねた。
『…俺的にああゆうタイプは、攻略しにくいと思うぜ?どちらかといえば、1人で行動するタイプだろうし…オレらみたいなのとは、あんまし付き合いそうには見えないなぁ…。…松田は、どう??』
藤条は、真っ直ぐにオレの顔を見た。
「…う〜ん、ほぼ藤条と同意見かな…?でも、オレは、アイツかなりおもしろいヤツだと思うぜ?」
オレは、ニヤリと笑った。
『………あの、お話し中すみません。ちょっといいですか…?』
突然、今まで黙っていた三田村が口を開いた。
『あのさ、そろそろ教室いかなきゃヤバくない?HR始まるんじゃ…?』
三田村の言葉を聞いた瞬間、オレと藤条は、三田村をおいて走りだす。
初日から目立つのは勘弁だな…。
『お、おいてくなよ〜!!!!!!』
後ろから、本日、二度目の三田村の悲痛な叫び声が響き渡った。