「私の名前は北河鈴可、
 能力は透視、千里眼能力の
 クレヤボヤンスと
 念動能力の
 サイコキネキネシスを持っているわ
 サイコキネシスは
 人間1人を持つくらいしか
 動かせないけどね、後・・・」

鈴可ちゃんが口ごもったように

私を見て

「小豆って呼んでもいい?」

とちょっと

恥ずかしそうに言ってきた

私は顔に出るほど、

くすぐったくて嬉しくて

力強く頷いてみせた

「うん!鈴可ちゃん、よろしくね!!」

「あー、りーちゃんだけズルイ!
 私も小豆ちゃんの事、
 あずっきーて呼びたあい!!」

と、私に抱きついてきた色葉ちゃん

ふわっといい香りが鼻をくすぐった

あずっきーかぁ、なんか可愛い

自分でも呼ばれた事のないあだ名は

惚れ惚れとしてしまうくらい

嬉しすぎた

「じゃ、改めまして・・・」

色葉ちゃんが

体制を整えて話し始める

「私の名前は、秋山色葉!
 能力はテレパシーと
 瞬間移動能力のテレポートだよ
 テレポートは物一個を
 1キロ以内に
 移動させる事しか出来ないし
 体力が続かないから、
 滅多に出来ないけどねえ」

色葉ちゃんは頭を抱える仕草をした

それが愛おしくて可愛いと思えた

「じゃ、次は俺ね、
 名前は萩原結城、
 能力は発火能力のパイロキネシスだよ
 それと、小豆ちゃん・・・
 俺の事、チャラ男くんって呼んでるんだって!?」

チャラ男くんが泣きマネをして

私に訴える

「俺、チャラ男じゃないよおおお!!」

何か・・・ワンちゃんみたい・・・

「ご、ごめんなさい、
 これからは結城くんって呼ぶね?」

「やったああ!」

一気に立ち直り

何、このチャラ男・・・じゃなくって

結城くん、面白い人だわ

「夜神千歳、
 能力は念者能力のソートグラフィー」

すかさず、仏頂面くんも自己紹介

・・・この人はこういう人なんですね

「千歳はぶっきら棒だよね、本当」

色葉ちゃんが茶々を出す

「うるさい、
 俺はこういうのはあんま好きじゃない」

ぷいっとそっぽを向く

でも

「俺の事を仏頂面と呼ぶな」

と私に指摘を出す

案外、ちゃっかりしてるのね・・・

「じゃ、最後に俺だな!」

「ストーップ!大くんはいいのー!」

色葉ちゃんのストップコールが

デカ男くんの邪魔をした