小豆side


「はふー、やっと付いたああ」

「はい、お疲れさん」

私は即座に自分の

部屋のベットにダイブした

ぽよーんと弾力のあるベットは

私を押し返し、また引き戻す

「にしても、
 まぁよくも点滴打ってる
 3時間弱もビャ-ビャー泣いたものね」

「だってええ」

点滴を打った直後は無論痛い

そして泣く

でも数分したら、

また痛みと恐怖がぶり返し

泣き叫ぶ私

終いには、

胃腸風邪で点滴を打ちに来てた

5歳の男の子に

「お姉ちゃん大丈夫?
 痛いの痛いのどんでけえ!」

って慰められた始末

大人気ないです、申し訳ない

「ま、これで少しは栄養も行き渡った事だし、
 後はちゃんとご飯食べるのよ?」

「もちろん!」

嫌でご飯食べてないわけじゃないし、

食べれるようになりましたら

嫌と言うほどでも食べてやりますよ!!

≪コンコン≫

ノックの音が聞こえて、

私と奈緒ちゃんはドアのほうへ目をやる

「はーい」

奈緒ちゃんが私の代わりに返事をして

ドアを開けた

「あら、いらっしゃい、
 丁度今、帰ってきたところよ、
 みんなグットタイム!」

奈緒ちゃんが歓迎の言葉を

投げかけた相手・・・

「みんなああ!?」

CRSのみんなだった

「ちーっす!」

「お邪魔しまーす」

「どうも」

「小豆ちゃあん!目、覚めたんだね!」

「色葉ちゃんも!元気そうでよかった!」

「当然!私、一日寝れば、
 疲れなんてどっか行っちゃうもん!」

誇らしげに胸を張って

色葉ちゃんが言った

色葉ちゃんも私と同じように

疲れすぎて、

意識が飛んでっちゃってたんだもんね

「でも、元気そうでよかったわ!小清水さん!」

「鈴可ちゃんもありがとう!」

そして、遅れて奴も

「よお!元気か、チビ豆!」

デカ男・・・

というわけで、全員が揃った

私の部屋には縦長のソファーが

机を囲むように4つ置かれていて

それぞれに2人づつ座っていった

「あ、奈緒さん、
 これ、昨日の報告書です」

そこで鈴可ちゃんが鞄の中から、

大量の資料を奈緒ちゃんに渡した

「確かに、預かりました」

奈緒ちゃんはそれを受け取り

1枚づつ目を通していった

そして、1つ疑問を私は抱く

「あの、ところで、
 どうしてみんなここに?」

私はみんながここへ来た事に

疑問を抱いた

「親睦を深めるためだよな?」

チャラ男くんが口を開く

「そうよ、
 小清水さんに私達の名前と能力を
 覚えてもらおうと思ってね」

そっか、みんなと仲良くなるためには

みんなの事をちゃんと

知らなくちゃダメだもんね

「じゃ、まず私から」

言いだしっぺの鈴可ちゃんが

ごほんっと咳払いをし、

話し始めた