「そこで、今日、
小清水さんのいる、
SNの本部に行くわよ」
「おぉ!乗り込み大作戦ですかあ!
楽しそうじゃん!」
色葉がにゅっと体を突き出して、
笑顔で言い放った
「へえ、で、小豆ちゃんとこ行って、
何するわけ?」
結城も乗ったようで、口を挟む
「何もしないわ、
ただ、仲を深めるだけよ、
私たちの能力とか、
まだ詳しく教えたわけじゃないしね」
鈴可は俺達と1回1回、
目を合わせて、問いかけた
「それに名前、
ちゃんと呼んでもらってないでしょ?」
・・・まぁ、そうだな
俺、デカ男って言われてるし
結城はチャラ男で千歳は仏頂面くん
女子はちゃんと呼んでるみてーだけど
でも俺としても
名前はちゃんと呼ばせたい
「おっしゃ!んじゃ、今から行こうぜ!」
俺がやけに乗り来で喋ると
色葉が乗ってきた
「オッケイ!行こ行こ!」
でも
「まだだ、報告書、書いてからにしろ」
お堅い奴は、そう簡単に許してはくれない
「千歳、真面目すぎー」
「そうだよ、ちーとせええ」
結城と色葉がぐたっとなった
ま、仕方ねぇか
ちゃったと終わらしちまおー
と、思って取り掛かったものの
報告書の量が半端じゃなく
あっという間に夕方になって
辺りはオレンジ色に
染まっていったのであった・・・
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