大地side
「ふぇっくしょおおい!」
「おい、汚いなあ、何すんだよ!!」
「わりーわりー」
「大くん、風邪ー?
うつさないでよー?もう」
何なんだよ、この連中は・・・
俺を貶してばっかでさ、
ちょっとは心配してくれる奴が
いてもいーよなあ?
時は体育倉庫の倉子っていう、
悪霊が出てから1日と半分
体力が続かなくて、
途中で倒れた色葉は
一晩でピンピンした
いつもの調子に戻った
ま、言うまでもないが
チビ豆はまだ眠ったまま
今回は俺達が付いてたから、
1人のときよか、
マシで楽だったろうから
早く目が覚めるだろうけど
ま、心配っちゃ、
心配なわけだが・・・
「お、おお!?大地くん、
そんなに小豆ちゃんが心配かーい?
にしししし」
不気味な笑いを立てながら
俺のそばに近寄ってくる色葉
しかもエゲツナイ目で俺を見て
「おい、お前、勝手に俺の心、
聞くんじゃねーよ!
プライバシーの侵害だろーが!」
「えーだって、仕方ないじゃん、
聞こえて来るんだもーん」
ぷいーっと顔をそらして
色葉は満面の笑みを浮かべていた
あいつ、
テレパスだからって・・・
こんにゃろー・・・
能力者には底がない
俺達の超能力は
世界で確認されているだけでも
極わずかな少数の人間
しかも、高濃度な能力者だ
ま、弱い力だけど
能力を持ってる奴は溢れるほどいるけどな
「ちょっといつまで喋ってるの?
幹部に出す、報告書を
今日までに仕上げなきゃいけないのよ?」
ここで、真面目軍団の千歳と鈴可が
サボっていた俺らは注意した
・・・めんどくせー
俺達はCRSと言うチームとして
この学校の管理、生活、環境を
能力者として援護している部活、
件、委員会みたいな立場
そして、警察部隊、
SNの中のチーム、CRSとして
町の平和を日々、
守っている団体に属している
平和って言うか・・・
まぁ、相手は悪霊だし?
俺達は住民の安全を
守るって感じの仕事内容だ
本家はいつも霊能力者のチビ豆だし
て、そんな事は置いといて
悪霊を黄泉の世界へ送り
超能力を使った事に対して
俺達は今、報告書を書いている
つか、
いちいち何報告しろっつーんだろ
「おい、千歳、
お前、念写で全部コピっちまえよ」
「イヤだ」
・・・予想通りの返事
やっぱお堅い奴だ、こいつは
「じゃあ、この間に、話をしとくわね」
いきなり、鈴可が口を開く
「長年、私たちは5人で活動してきたわ、
でも今度からは、小清水さんを加えて6人で
CRSを築いていくわよ」
何かと思えばそんな事かよ
でも、ま、奴にとっても、
俺らにとっても、
チビ豆の加入は大きいのかもしれねーな