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 「うっはー……綺麗だあ……」

 県内にある丘。
 この季節には花が咲き乱れてとても綺麗。
 癒されるなあ……。

 でもここはただ丘がある訳じゃなくて、アスレチックとかお店とか楽しめるものが結構ある。
 
 「これから二時間散策だからな、時間遅れんなよー」

 タカやんがいつもの如くダルそうに伝えた。
 この人本当に教師なのかなって思うよ、うん。


 「よし行こっ。明希、宮城君達も」

 ああ駄目だ、浮かれてきた。
 話をしないとしても一緒の班ってだけで嬉しすぎて。


 「おー、行こうぜ」
 桐谷君はいつもニコニコしてて楽しそうだなあ。
 見てるこっちも楽しいや。



 ふふ、と笑って桐谷君を見ている私を宮城君が見てるなんて知らずに。