「良かったね、莉奈」

 自分の席に戻り、まだ頬が緩みっぱなしの私に明希が言った。

 「ゆ、夢みたいだよ……っ」

 嬉しすぎて涙出ちゃうよ。
 いいんですか宮城君、私嫌われてないって思っちゃうよ?
 嫌われてる訳じゃないって、まだ私にだって望みがあるって勘違いしちゃうよ?



 本当に、いいのかな……。


 「夢って……。まあいつもの態度があれだしな。でも夢じゃないから、研修で進展があるかもよ」

 なんだかんだで明希も一緒に喜んでくれる。応援してくれる。


 私が頑張れるのは明希のお陰でもあるんだからね。
 ……ありがとう。