「今日の一限は研修の班決めるぞ。サボってるやつはいないだろうなー。」

 私たちの学校では、季節に合わせ日帰り研修に行く。
 その班決めをするらしい。


 ……ん? 班?

 「男女四人一組なー、さっさと決めろー。」

 男女四人一組!? ってことは私と明希と……。
 ちらりと宮城君を覗き見れば、親友だと思われる桐谷陽君と話していた。
 幸いまだ誘われていないみたいだ。
 これは……いける……っ!


 「明希っ! 行くよっ!」

 強引に明希の腕を引っ張れば、「はっ、えっ、ちょっ!」とプチパニックを起こしていた。


 「宮城君、桐谷君。良かったら一緒に組まない?」

 「お、西野と新海じゃん。組んでくれんのー? やったな圭介。」


 バシッと宮城君の背中を叩く桐谷君。
 ものすごく痛そうな音がしたのも、宮城君が悶絶しているのも気のせいだと思いたい。