『んーとね、これは重要な話だからよく聞いてね?これから沙耶ちゃんのお母さん、帰って これなくなるから。それで、今日の放課後、学校の図書館に行って。』


え?

お母さんが帰ってこれない?どういうこと?



「ちょっと待って、お母さんに何かあったの?」



ヤバい。

本気で心配になってきた。



『ごめんね。本当は電話で話すようなことじゃないんだけどね。沙耶ちゃん、俺だって分かったとたん結構混乱してたでしょ?だから、あのままこの話してもダメかな?って思って。お母さんのことはまだなんとも言えないけど、そのうち話すよ。』