「いったー。・・・ったく、何すんのよ!」


乃璃佳、キレたね。



「別に。ただ、仕返しをしてるだけ。見てわかんない?」



もっとキレるように挑発してみた。

乃璃佳はだんだん眉間にシワを寄せ出した。

あらら、ブッサイクな顔がよりブサイクになっちゃってるよ。



「あんた、何してくれてんのよ!乃璃佳の制服が汚れっちゃったじゃん!」



ふーん。

いいねぇ、乃璃佳はかばってくれる“下僕”がいて。

でも、私だったら“下僕”じゃなくて“友達”がいいな。

まぁ、薄っぺらい関係の友達なら最初っからいらないけどね。