えっ…────。
嘘、出会って少しでばれるなんて有り得ない。
誰1人気づいてないと思ってたのに。
なんで光舞は。
でも───
「強気?
私はもとからこんな性格だし」
私って嘘つきだ。
こんなに簡単に嘘が付けるなんて。
私って臆病者。
自分が嫌いだから、つい強がってしまう。
負けるのが嫌だから強がってしまう。
『嘘下手くそ』
「!!」
私の髪を触った。
それだけなのに、怯えてしまった。
私光舞が怖いの?
んなわけない。
『本当の珠蘭にしてあげる』
「はい?」
『そう言う事だから』
彼はまたあの日と同じように本を読み出した。