鈴空は一瞬だけ笑った。


なんで笑うのよ…



「なんで、なんで、言ってくれなかったの?」



私は鈴空に抱きついた。


ごめん…光舞、今日だけは許して。



『ごめん…
お前、光舞といて毎日笑って過ごしてたし、珠蘭の笑顔が消えるのが嫌だったんだよ』



鈴空はそう言って私の髪をゆっくり撫でた。


涙で鈴空の顔がはっきり見えない。



「いつ…?」


『1週間後』



1週間って…


もうすぐじゃん…──