光舞は一瞬笑い口を開いた。



『初めて会った時、サッカーボール飛んできたの覚えてる?』


「うん」



ちゃんと覚えてるよ!


そりゃ、あれがあったから光舞が気になったんだ。



『あの時に何か、お前を守ってあげたい…そう思えた』


「え…?」


『お前、何やってもできなさそうだし』



…───


うん。


!?




「はぁ??」


『でた!!珠蘭の口癖!!』



ちらりと白い歯を見せて笑った光舞。