ゆっくりと唇が重なり合う。


優しいキスだ。


あの時より、甘く、長いキス…


こんなに幸せなものだったんだ。


私、知らなかったよ。


そしてそっと唇が離れた…──


私はゆっくり目を開けた。


頬を赤く染めた光舞。


光舞の黒く綺麗な髪が、月明かりに照らされている…──


見とれちゃうじゃん。