でも実際はできない。 男は本当にわけがわからない。 行動も全部、自分勝手で、言いたい放題だもん。 こっちの気持ちなんかも知らないで…─── 「はぁ─」 『何? 可愛いって言うの期待してた?』 「はぁ? ばっかじゃないの?」 私はあきれた顔で、持っていた雑誌のページをめくった。 そうだった。 ここ、本屋だったんだ。 すっかり忘れてた…。 ばかは私だ。 『お前に言われたくないし』 はい?