誰か…居るの?


私はゆっくりと振り返った。


その先には、座って1人読者している男子がいた。


この人…─


私が見てた人。



『確か、曖綺…珠蘭だったっけ?』


「う、うん。何で知ってるの?」



私、話した事ないはずなのに。


何で名前知ってるんだろうか。



『名簿で見た』


「名簿?」