良かったぁ。 意外とすんなり手引いてくれた。 絡まれる事ないと思ってたのに。 『大丈夫?』 「ありがとう…助けてくれて」 安心したけどまだ震えが止まらなかった。 小刻みに体が震えてる。 怖くなかったはずなのに... どうして──── 『震えてるし』 「だって」 『まぁ、安心しろ! お前が落ち着くまでそばにいてやるから』 光舞は優しく私の手を引き、人気の少ない道に連れていった。