「恭介さんも私が居ない間、実家に帰ったら如何ですか?そうすればお母さんの美味しいお料理が食べられますよ」
「クククク…ば~か。俺はそんなガキじゃねえし」
「じ、じゃあ私があっちで料理して宅配便で送りましょうか?」
うんうん、それがいいかも。
「クククク…ハハハ… ホントに馬鹿だな」
馬鹿って…名案だと思ったんだけど。
「週末にちゃんとお前の手料理食って充電すっから大丈夫だ。心配すんな」
「……」
「志織」
「は、はい、分かりました」
「ん」
恭介さんが来てくれた時は めちゃめちゃ頑張って飛びきり美味しい物を作って私の味を恋しく思わせるようにしなくちゃ。
色気は無理だから、せめて胃袋だけはゲットしとかないと。