お風呂から上がり


「ん」


ミネラルウォーターを差し出される。


「ありがとうございます」


グラスを受け取り、イッキ飲み。


「お前の親、だいぶ驚いてたな」


また思い出したのか、笑い出す。


「あ、当たり前です。社長のご両親だって驚かれます」


「……」


「社長」


「ん?」


「もし、もしもですよ。家の両親が反対したら…どうします?」


「反対?あり得ねえし」


自信満々だわ。


「い、いや、多分 反対されないとは思いますが…万が一、億が一ですね、反対されたら」


またまたギロッと睨まれ


「万が一、億が一って何だよ?お前…反対された方がいいのかよ?」


「そそそんなことありません!」


ヒ、ヒェ~


ち、ちょっと後退りしたら、


「逃げんな」


手を掴まれて、抱きしめられた。