レストランを出てエレベーターに


あれ?15階過ぎちゃったよ。


「上のラウンジに行くぞ」


あ~お酒ね。


そうよね、恭介さんがシャンパンだけでは足りないわよね。


「はい」


最上階のラウンジで


夜景の見える窓際の席に案内されて


「いつものでいいか?」


「はい」


スコッチとヴァイオレットフィズで再び


「乾杯」


フフ…美味しい。


眼下に見える光のタぺストリーと目の前にいる愛しの旦那様とで酔いが回っちゃいそう。


「ん?」


私がじっと見つめていたからか


「どうした?」


「フフッ 幸せだなって」


「幸せか?お前の幸せは単純でいいな」


「恭介さん!」


失礼しちゃうわ。